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ウッシーのコラム

小舟の巻

2016年11月08日

陽の落ちる早さ、一日の過ぎゆく早さに迫られて
これではあっという間に歳を食って耄碌してしまいそうだと不安に駆られる。

無辺の暗闇にぼんやり浮かぶ蝋燭の燈が、段々と、そして着実にその揺らめきを落としているのは間違いない。
明るみは変わらずとも、もうほんの僅かな時を迎えれば、確実にそれは闇に飲まれてゆく。

人生など、蝋燭のようなものだ。
轟々と燃えていても、微風のひとつで簡単に消えてしまう。

人生が楽しいからこそ、それがいつか終わってしまう虚しさというのがある。
それが50年後かもしれないし、もしかしたら明日かもしれない。
そんなこと、誰も知るよしがない。

ただ、いつまでも続くと思っていたこの人生に、不確かな終焉が見えはじめたことは確かだ。
別に、病気になったとか、そういうことではない。
単純に、これまで無縁だった死生観が、年齢とともにその姿をちらつかせるようになった。
たかだか30過ぎの青二才のくせに、こんな甲斐無い心境に左右されるなど滑稽ではあるが。

 

何となく、これからの人生について、舵をとる方向が分かってきたように思う。
ただ風に押されるがまま進んでいた一艘の小舟が、今自らの意思を持って大海を進んでいる。
立派な社会人からすれば「今更か」と笑われるだろうが、
高卒の出来損ないがこの歳で気付けたのだから幸運である。

 

墨を突いて社会のはみ出し者となり、果ては行雲流水のごとく奔放に彷徨ってきた我が人生。
にっちもさっちもいかない時もあったが、まぁ不思議と何とかなるものだ。