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ウッシーのコラム

装いの巻

2015年10月24日

今年も金木犀の甘く優雅な香りが漂い始めた。
かつては、その秋の訪れに伴い、浮ついた心持ちを持ったものだが
今ではどこか妙に心苦しく、言いようのない喪失感まで感じるようになった。
歳を重ねたところで何も変わりゃしないと思ってはいても
やはり重ねた分だけ遠退いてゆく何かがあるのだろう。
別段、神妙になっているわけではない。
色々と考える年頃というやつだ。
何でもない小説の一文に、ほろほろと涙を零してしまったり。
何でもない言葉の一脈に、おろおろとたじろいでしまったり。
まるで思春期の乙女のごとく、感受性の高ぶりを感じている。