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ウッシーのコラム

風化の巻

2015年10月11日

5年ほど住んだ今の家から引っ越すことにした。
窓際のチェストの木目が随分と陽に焼けている。
置きっぱなしだった雑誌の山をどけてみると
まだここに来たばかりの頃の、濃いニスの色が残っていた。
ついこの間引っ越してきたような気がする。
しかし、こうして確かに時間は流れているのだ。
そして、これからも同じように流れてゆく。
妙な虚無感が全身を走っていくのを感じた。
このチェストのように、誰もが抗うことのできない現実と対面している。
みな気にかけぬよう過ごしてはいても
ほんの些細な物事が、とてつもなく大きな虚しさを連れてくることだってある。
時間の流れと いうのは残酷なものだ。
この窓から見える景色も、匂いも、もう暫くすればお別れなのだと思うと感慨深い。