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ウッシーのコラム

弥生の巻

2015年03月20日

弥生の夜は冷える。
朗らかな日差しを浴びたかと思えば
途端、底冷えするような寒さで
その三寒四温の悪戯に春を感じたりもする。
固陋にこだわる昔気質な職人のように
季節というのは何百年、何千年と変わらず時を紡いできた。
桜の綻びに心和み
新緑の清さに胸躍る。
燃ゆる山肌に恋慕し
眠る大地に哀切する。
まだ言葉でさえ覚束ない時代の人々も
こうして同じ季節を感じ見ては
同じ感慨を心の底に抱いてきたのだろう。