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ウッシーのコラム

哀絶の巻

2015年03月06日

都雅に憧れ、都雅に堕ちる。
柔懦な学生服姿が都会の淫佚に浮き立ち
煌々としたネオンにおぼめいているのを見ると
あぁ何だかなぁと哀絶を感じずにはいられない。
私の学生時代の修学旅行は
九州、北海道であったのを覚えている。
田舎者が田舎へ行ったところで
目新しいものなど何もなかったのは致し方ないが
やはり3年間同じ釜の飯を食った連中と
親元を離れ寝食を共にするというのは
子供にとってはそれは得るものが多かったように感じる。
隠れて吸ったタバコの味も
眠らず語った朴実な色恋話も
金では買えぬ青春そのものであった。
大人たちが揃って口にしていた
『今のうちに青春を楽しんでおけ』という言葉は
大人になった今の自分に否応なく突き刺さる。
無論、後悔の一片すらないほど楽しい青春時代を過ごした自負はあるが
それでも尚、青春という貪婪の火種は
いつまでも童心をじりじりと燻るのだった。