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ウッシーのコラム

椿の巻

2014年12月28日

天泣に濡れた寒椿が
その真紅の花弁を頑なに閉じていて
それでいて今か今かと綻びを待ちわびているようにも見える。
それが、まだ花開かぬ女のようで
どこか愛しく、尊くもある。
ふとした景観の中に
いつぞやの色恋を見たりすると
まるでそこに昔の自分が立って居るようで
時の止まったような、淡く温もりのある何かが
ポッと胸の中に火を灯していく。
玉響の物想いに今日も足を止めて
年の瀬の過ぎ行くのを見つめている。