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ウッシーのコラム

余韻の巻

2014年11月29日

旅の余韻は女の残り香のようになかなか消えずにあって
夢の覚めた後のような虚しさと温もりが胸の底を埋めていく。
指先を遊ばせながら旅愁の痕跡を思い返す夜の侘びしさに
何とも言いようのない感慨を覚えてやまない。
まだ秋の気配を残した11月の風に囚われて
凍える冬の寒さに身構え、長い夜を独り明かす。
別段に待ち侘びるものなどあるわけでもなく
長い旅路の旅客のように時間を弄ぶ。
しばらく旅に出たいものだ。
蒙昧な日々ではないが、新しいものに触れたいと願う毎日。
五感がピリピリと緊張する、あの言いようのない刺激は
この日常生活ではなかなか味わえないものである。
もちろん、日常において新しい刺激を見つけ出すことも可能だが
言葉も通じず文化も違う国外へ一人身を投げ出す方が手っ取り早い。