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ウッシーのコラム

しじまの巻

2014年11月22日

冷たい夜のしじまに凭れて、いつかの過ちを思い返したりする。
忘れてしまえばいいのに、なぜかいつまでも胸の奥底に居座り続ける。
随分と古い記憶も、つい昨日のことのように色褪せずそこにあって
胸の奥を掴まれたような、なにか狭窄するみたいな感覚が
不快なようでもあり心地よくもあったりする。
動かぬ山が車窓を流れていくのと同じで
静寧のように思えるこの時代も
一歩引いて見てみればそれは動乱に変わりはない。
世俗から離れて隠逸したとしても時の流れは止められぬ。
一日、一分、一秒
ついさっきまで眼前にあったものが瞬く間に走り去っていく。
振り返る余裕もなければ、それを追いかける暇もない。
握った手をすり抜けるように、音もなく離れていく今を
ただ静かに見送りながら、常々に訪れる新しい未来を受け止める。
終わった恋のように未練たらしく、それでいて新鮮でもある。
人それぞれ生活環境は違えども
時間だけはいつだって平等で在り続ける。
平等にやってきて平等に去っていくのだ。
結局人生なんてものは、この時間を浪費することでしかない。
どうせ浪費するならば、寝て過ごすよりは動き続けたいものである。