JUG A BILLY CATS

BLOG

ウッシーのコラム

冬の町の巻

2014年11月18日

仄暗い冬間近の空が街を見下ろしている。
その抑揚のない寂しさに息を呑むように
滞りなく過ぎ行く月日に思いを巡らせる。
膨大な追憶の前では日常の出来事など小さく霞んでしまう。
それほどに人は過去に縋って生きていると言える。
『今が一番大切だ』とは言ってみても
結局はすべて過去の上に成り立っているのだから
そう簡単に蔑ろにして『無かったこと』にしてしまうのは愚の骨頂だ。
過去というのは自分が今まで懸命に生きてきた軌跡なのだから。
誰であっても過去を美化するものだ。
わざわざ他人の過去を詮索して問い詰めるほどの暇人はいないし
自身の痛々しい過ちや醜態を晒す必要もないだろう。
しかし、どんな過去にせよ全ては自分自身の足跡であることを忘れてはいけない。
すべて受け止め、未来に生かさなければ意味がない。