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ウッシーのコラム

感傷の巻

2014年07月17日

夕陽の暫く残る大通り沿いを、影を追うように人々が行き来する。
そんな日常の充溢の中で、ノスタルジックな物思いを覚える。
今までに何度も見てきたはずの光景が
時折に記憶の隙間を穿って、傷口に指を入れるように抉るのだった。
『懐かしい』という感情は、つまりは感傷であって他ならない。
人は思い出という潜在的なものをどのように保存するのか。
それは恐らく傷として残すのだろう。
楽しければ楽しいほど、深く傷をつける。
その時は痛みはなくとも
いつかその傷口が開くと忽ち痛痒くなり『懐かしいなぁ』という何とも物寂しい気持ちになるのだ。
歳を重ねていく度にその傷は増えていき
何でもない日常の光景を見ただけで突然胸の奥の方がむず痒くなったりする。
たまには感傷に浸るのも悪くはない。