JUG A BILLY CATS

BLOG

ウッシーのコラム

いつかの景色の巻

2014年07月13日

青春なんてものを思い返してみると
それは水墨の濃淡のようにハッキリとせずどこか煤けたような歯痒さがある。
思い入れの深い色恋沙汰など特にあったわけでもなく
歯の浮くような世迷言を常々ぼんやりと思い描いていたものだ。
青春の定義など分かりゃしないが
『何も恐れずに突き進める時期』という具合だろうか。
無論、大人になってもそうやって過ごしている方もいらっしゃるが
大半は歳を重ねる毎に『失う恐怖』を持ち合わせる。
言い換えれば『守るもの』が増えていくわけだ。
それは自分の世間体だったり、または愛する人だったり色々だろう。
なぜ青春時代がこれほどまで輝かしく見えるのかといえば
やはり『失うものがなかった』からではないか。
いや実際にはあるんだが、それらを失うことに恐怖がなかったといえる。
夏のアスファルトの焼ける匂いが鼻を霞めると
いつもこういう具合に青春時代を思い返したりする。
遠くの入道雲はいつかの景色を写すように高く登っている。