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ウッシーのコラム

飴の巻

2014年02月05日

まさに飴と鞭。
散々持ち上げておいて急にドスンと落とすのはやめて頂きたい。
あの春先のような心地よい数日間は何だったのか。
桜の蕾のように綻びかけていた私の心持ちは途端に凍え固まってしまった。
しかしながら、あのような些細な春の兆しにも取り乱してしまうとは
我ながらどれだけ夏が好きなのかというのを実感した次第である。
夏生まれの人間は夏が好きなのだろうか。
いや、というよりも『冬が好きだ』という人間を見たことがない。
生き物は本能的に温もりに心地よさを覚えるのだろう。
さもなくばわざわざ冬眠なんてするものか。
鱈腹にご馳走を平らげて冬の間を寝て過ごすなんて何とも羨ましい話だが
ふと気が付いた頃には春になっているのだ と考えると少しばかり同情せざるを得ない。
長い冬の途中で、あの朗らかな春の気配を感じる喜びを味わえないのだから。
例えば真冬に常夏のハワイへ行くとしよう。
一見、夏を先取りできるような感じはするものの
いざ現地へ着いてみると『夏が来た』という具合ではない。
夏が来たのではなく、我々が夏のところへ来たのだ。
もちろん気温は暑いし、夏を満喫することはできるのだが
あの『夏がやってくるワクワク感』というものがない。
人々は季節の移ろいにこそ情緒を感じるのである。
そう言いながらも、私自身は別に冬が嫌いというわけではない。
冬の雰囲気や空気感というのは堪らなく好きだし
寂寥に混じって静かに夜を過ごす楽しみは、凛とした冬でしかできない 。
これで素敵な女性でもいれば言うことないのだが。