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ウッシーのコラム

寒風の巻

2013年12月13日

街は一段と厳しい寒さに包まれ、潔く寒風が足元を攫っていく。
昔から寒いのは嫌いではない。
無論、寒い方が良いというわけではないが
この凛と冷たく耿然とした夜というのは冬の間でしか味わえない情緒だ。
心が凪いでいくのを感じながら暫く夜の静けさに凭れてみると
忙しない時の移ろいの中で、何だか世界に自分しか存在しないような錯覚を覚えて
突然寂しくなっては外を眺めて、遠くで揺れる団地の明かりに安堵したりする。
自分の中で、何かがゆっくりと古びて耄けていくことに強い戸惑いを感じて
『こんなはずじゃない』と何度も葛藤を繰り返しているうちに空が白む。
そのうちにまた居直って苟安してしまう自分に辟易する毎日。
まったく生きるというの はなんと面倒で難しいことなのだ。
我ながら『面倒な道を選んだな』と苦笑する夜だった。
もう一般人に戻る気はなし。
とことんいこう。