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ウッシーのコラム

寒柝の巻

2013年12月11日

寒柝の音が遠くで鳴っている。
冷え切った街にカンカンと心地よく響いたかと思うと
それは一層街に寂しさを齎して冬の訪れをつれてきた。
私は堪らなくなって外に飛び出しては
そのまだ新しい冬の匂いを胸いっぱいに吸い込んで
どこか気忙しい思いと一緒に吐き出してみるのだった。
寂寞に沈み込んでいくような日々ではある。
春の陽光を待ち侘びる草木のように
じっと待っていれば心が温まる日が来るとは到底思えない。
草木の中にも、春を迎えることなく枯槁していくものはあるのだ。
独り身の夜に、今日も残喘を数える。
爛漫と咲くか、静かに枯槁するか。
そのどちらにも幸せは見え隠れしている。