JUG A BILLY CATS

BLOG

ウッシーのコラム

絨毯の巻

2013年12月03日

銀杏が遊歩道に転がり潰されて、そのきつく熟れた臭いが排ガスやドブ川の臭いに混ざって吐き気を誘っている。
ここ大阪でもすでに歩道は黄檗色に染まって本格的な冬を待ちわびているようで
それはカナリアの羽のように美しくあってどこか一抹の悲しさを含んでいるようだ。
空が嫌に澄み深まっているせいか、所々の鰯雲が浮き彫りのように不自然に浮かんでいる。
こんな狭い大阪の空でさえ、何だか妙に懐かしくもあり、愛おしくもある。
昨年は秋の短さにえらく驚いたのを覚えている。
荻の葉の揺れる音も聞かず、山の粧いもいつしか終わり、気が付けば街は厳寒の中にあった。
今年の冬はえらく寒くなるようだ。
湯に浸かって、冬枯の侘しさでも味わおう。