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ウッシーのコラム

佇立の巻

2013年11月28日

年が暮れてゆく物悲しさというのは、まるで人生の終焉でも見ているようで
何となく気分が晴れず落ち着かないものだ。
これは独り身だからこその、取り留めのないただの悲哀なのか。
いや、今更になって悲哀など感じるほどの身分でもないはずだ。
クリスマスだとかで賑わう街の中を一人で練り歩くことに寂しさなど覚えず
寧ろ幸せそうなカップル達に祝福の声を送ってやりたくなる。
店頭のケーキ売りにしても、以前は前を通る度に睨みを利かせていたものだが
最近では『頑張ってくださいねぇ』なんて労いの言葉なんか掛けたりできる。
私もえらく大人になったものじゃないか。
しかし、クリスマス時期のあの厚かましい接客はどうにかならんものか。
特にケーキ販売のお姉さんはグイグイくるから困ったものだ。
『お兄さん!可愛い彼女さんに一つどうですかぁ!?』なんて言われたら
私のような見栄っ張りは
『あっ、彼女甘いの苦手なんすよ~』なんてホラを吹いては尻尾を巻いて逃げて
家に帰ってから『このホラ吹きめ!』と罪悪感に苛まれる始末である。
かといって『彼女いないんですけど・・・』なんて馬鹿正直に答えて
重い空気だけ残して去っていくのも考えものだ。
『実は私もいないんです。良かったらこのケーキ、一緒に食べませんか?』なんていう
素晴らしいシチュエーションにでも発展すれば言うことないのだが
所詮、あとで笑いのネタにされているのは目に見えている。
わざわざ年の暮れに赤っ恥をかく必要などない。
モテない男子は家に引きこもって、大人しく七面鳥でも焼いてればいいのだ。
チキショー!