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ウッシーのコラム

湯の巻

2013年11月14日

旻天は冬色に染まり、街も色褪せたように淋しくある。
昨晩からえらく冷え込んで底冷えの朝となった。
北側では大雪に見舞われ、まだ11月だというのに町は雪景色に埋まっている。
こんなに寒いと、やはり温泉にでも浸かりたくなるのが心情だ。
今年は山形県あたりの温泉に出向いてみようかと仲間内で盛り上がっている。
温泉の何が好きかと言えば【温泉に浸かる】ことが一番ではない。
私の中で一番大事なのは【情緒に浸かる】ということだ。
ハッキリ言ってしまうと、湯の効能だとかはどうでもよい。
何なら、ただの湯にバスクリンでも何でも放り込んでおいてくれてもいい。
私がなぜ温泉地へ出向くのかというと
それは喧騒から離れた夢現にしっぽりと沈み込むためだ。
『雪国の温泉街』だなんて、もうその言葉だけで心躍ってしまうではないか。
虚無の中にひっそりと佇む温もりこそ、私の求めるそれである。
冬の間はどうも蟄伏を決めこんでしまうことが多い。
まぁ週末になればスノーボードに一喜一憂するわけだが
基本的には自室に閉じこもり、冷たいガラス越しに濛昧する空を眺めるという
何とも田舎のジジイのような暮らしぶりである。
この歳でこれだと、本当にジジイになった時どうなるのだろうか。
悟りの一つでも開いて子供らに説法を垂らし前人未到の涅槃に沈むなんていう
往生は・・・できやしない。
恐らくガンジス河あたりでインド人に混じり沐浴でもしているのが関の山だろう。