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ウッシーのコラム

煩悩の巻

2013年11月11日

今頃になって、賛美歌の幻想的な世界観に甚く感動している。
全く以て無宗教の私ではあるが、そんな私でさえ賛美歌を聴いていると
『おお、神様!私めにご加護を!』
だなんて都合よく神の思し召しを肖ろうとしてしまうのだから
厳格なクリスチャンであれば尚更に陶酔してしまうのも無理はない。
ブルガリア民謡なんかでも言えることだが
優美な音階の中に、それらを無視した一際力強く存在感のある不協和音がある。
善の中に悪が混同するように、まるで森羅万象が音階となって具現化していて
これが壮大で神秘的で、言葉に表せない世界観を醸し出しているのだ。
まったく、昔の人の美意識というか、完璧を求める姿勢には本当に感嘆させられる。
神仏を拝み倒すような敬虔な人間にはなれないが
少なくとも、このような声楽は私の煩悩を一つ二つ取り払ってくれるような気がする。