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ウッシーのコラム

檸檬の夜の巻

2013年11月01日

犀利なナイフのように、月が闇夜に刺さっている。
その微かな檸檬色の灯は団地のコンクリートに染み込み
古いホラー映画で観たような、安っぽい張りぼてのように見せている。
この時期はすべてが絵になる。
見慣れた街並みでさえ、冬の訪れとともに遠い別世界のように映るのだから面白い。
季節というのは一つの世界だといえる。
四つの季節があるというよりも、四つの世界があるのだ。
夏に咲く花があれば冬に咲く花があるように
そこには確かに別の世界が存在しているのである。
こんな一見馬鹿げたような哲学的な空想に耽ることが出来るのもまた冬の仕業なのだろう。
そろそろ灯油を買いにいかなければならぬ。
今年も寒い冬がきた。