快晴の巻
2013年09月17日
皮肉にも、雲ひとつない快晴の空が広がっていた。
自然とは美しくも残酷である。
洗い浚い吹き飛ばされた都会の空は恐ろしく澄み渡っていて
いよいよ訪れる深秋の気配に嬉しくも寂しくも胸の高鳴りを覚えるのだった。
もう9月も中旬か。
これではあっという間にジジイだ。
やりたいことが山ほどある今、何を優先するかが課題となる。
二兎追う者は一兎も追えずなんて言われるが
一兎だけ追っていてもどのみち一兎しか追えないのだから
それならいっそのこと全部追ってやろうかとも考える。
何かを両立できるほど器用な人間ではないと分かっていながら
どうも昔から一つの事柄に神経を集中することができないのだ。
まったく、損なのか得なのか分からん性格である。
