余韻の巻
2013年09月12日
夏の余韻さえ風に流されてしまった。
突然の秋の訪れに私の心は戸惑うばかり。
キャンプの翌朝の、朝露に湿った焚き火の跡のように
燃え滾った気持ちが灰となっていく寂しさに哀愁を感じずに居られない。
それが秋というやつだ。
夏の思い出たちは濾過されて、断片的に記憶の片隅に放り込まれる。
秋の夜長に身を預けて、古いアルバムでもめくるように物思いに耽っている時というのは
何とも寂しく、そして心地よいものだ。
じきに街は寒さに沈んで、哀愁さえも小さく息を潜める冬が訪れる。
そんな僅かばかりしかない秋の心地よさを噛み締めて
皆様方もぜひ素敵な 夜を過ごして頂きたい。
