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ウッシーのコラム

宿題の巻

2013年08月23日

学生時代、夏休みの宿題は先に終わらせるタイプであった。
後半にもなれば、夏休みが終わっていく絶望感と夏が終わっていく悲壮感が相まって
とてもじゃないが宿題なんて出来る状態じゃないからだ。

そんな中でも、読書感想文は大の苦手で最後まで苦戦していた。
大した語彙も持たない子供が原稿用紙に何枚も見解を述べるなど不可能じゃないか。
そんなもの『面白ろかった』か『つまらなかった』だけでよい。

ただ、中学時代に森鴎外の高瀬舟をテーマに書いたのをよく覚えている。
あの感想文はできれば読み返してみたい。
母校に取り合ってみたところで、さすがに保存なんてしてないだろうな。

今思えば、学生時代の備品などがまったく残っていない。
家庭の 事情や引越しなど色々あって、余計なものは捨ててしまった。
当時は『こんなもの置いてたって無意味だ』とばかり思っていたが
大人になってから、こんなにも急に過去に縋りたくなることがあるとは思わなかった。

過去の自分を懐かしむことは、どこか郷愁にも似た安堵感がある。
記憶の断片をかき集めて、過去というパズルを組み立てるのもおもしろい。

かつての友達の言葉の意味だったり、大人たちの都合だったり
当時はどこにもハマらず持て余していたパズルのピースが
今になってようやくカチッとハマることがある。

過去はただ通り過ぎていった時間ではなく、時を紡ぐものだ。
すべての過去が未来にリンクしている。