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ウッシーのコラム

油蝉の巻

2013年08月10日

小さく影を潜めていた惜別の想いが途端に心を引っ掻く。
傷口を開くように、それはゆっくりと冷たく、ナイフのように入ってくる。

永訣を誓ったはずの日々がボロボロと崩れていって
叶わぬ想いが私の胸の中を浸していくのだった。

私のような凡俗な感情しか持ち合わせていない人間であっても
いつかの過去に目頭を熱くする日もあったりする。

今日も元気そうに油蝉が鳴いている。
あの日と同じように、渇いた夏の空に雲がのんびり浮かんでいた。