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ウッシーのコラム

恩眷の巻

2013年06月07日

墨汁を薄めたような、そんな陰暗な空だ。
それが余計に紫陽花の鮮やかな花色を浮かばせている。
梅雨らしい雨も降らず、そのまま夏に突入しそうなこの頃。

もしや、梅雨はもう明けたのか?
明けるもなにも、まだ淫雨がポツリと垂れただけで
世間様はまだまだ梅雨気分から抜けきれていないじゃないか。

梅雨入りしたなら『入ったよ!』
明けたなら『明けたよ!』
そう明瞭に伝えてくれないものか。
降ったり降らなかったりで予定を組むのもままならない。

ふと思ったが、大阪に住んでからカタツムリを見たことがない。
田舎にいた頃は、梅雨になると幽霊のように現れて
まるでずっとそこにいたかのように風景に溶け込むのだった。

曖昧なまま風化してい く記憶も、たまには思い出して光に当ててやると面白い。
盈溢に退屈していても仕方がないし、角度を変えて見てやれば世界は変わって見えるのだ。
陰暗な空に映える紫陽花のように、すべては面白く変えることができる。