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ウッシーのコラム

旅出の巻

2013年05月26日

少し湿った夜風が季節の移ろいを告げる。

いつの間に春は過ぎ去ってしまったのか。
その残酷な時の流れに息苦しささえ感じる。
大都会に生きている。
一個人の感情なんて海岸の砂粒のように流されては埋もれてゆく。
吐いて捨てるほどの時間の中で、一体どれだけの『意味』が転がっているのか。
別に心が病んでいるわけではない。
ただ、ふと客観的に遠くの方から自分の人生を見つめてみたときに
心の中に鉛を詰め込まれたような、そんな形容しがたい心持ちを覚えるのだった。
人里離れた崖っぷちに咲く花に
『お前は何のために生きているのだ』と訊いてみても
『理由などない』と一掃されるであろう。
馬鹿げた疑問に立ち止まるたびに人間臭さが鼻につき
何もかもが嫌になって引きこもりたくなる。
もう一度言うが、別に心が病んでいるわけではない。
淋しさを遠ざける日もあれば
自ら手を差し出す日もあるわけで
要は未だにガキなのだろう。
心の中に詰め込まれた鉛の塊をとるために
そろそろ旅に出ようかと思っている。