給食の巻
2013年05月15日
『給食を残してはいけない』というルールが必要かどうか。
そもそもなぜ人は食べ物を残すのかというと『それを残しても弊害がない』からだ。
食わなきゃ死ぬという状況で好き嫌いをする人間はまずいないはずである。
食料が溢れた現代社会で『勿体無いから残さずに食え』と言われても
きっと純朴な子供たちは納得ができずにいるのではないか。
恵まれた環境においてはどんなに正しい道徳性も霞んでしまう。
イジメられる辛さがイジメられた人間にしか分からないのと同じで
食料の大切さなんていざ食料に困らなければ実感できるはずもない。
かといって食わなきゃ死ぬような環境に我が子を放り込む親はいないだろうし
給食を食べ終わるまで帰らせないという昔気 質な学校はもう存在しないだろう。
味覚というのは加齢とともに鈍感になるそうだ。
だから大人になるにつれて苦いものやお酒が美味しく感じるようになる。
ハッキリ言ってしまえば子供に好き嫌いがあるのは当然だと言える。
実際、大人になって食べられるようになったという経験は多いし
それらは特に頑張って克服しようとしたわけでもない。
結局この『給食を残してはいけない』というルールの主旨は残す・残さないの問題ではなくて
『食べ物に感謝する気持ちを持たせる』ということである。
そりゃあ残さず何でも食べるのは非常に素晴らしいことだが
『残してごめんなさい』と心の中で素直に言えることもまた大切ではないか。
ちなみに以前も書いたように私はトマトが駄目だ。
餓死寸前で、目の前にトマトとカブトムシが並んでいたら
迷わずカブトムシを手に取るぐらいトマトが駄目なのだ。
これはもう細胞が拒否している。
仕方がない。許しておくれやす。