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ウッシーのコラム

豆の巻

2013年02月03日

鬼は外、福は内。
いくら鬼だからといって
いきなり『出ていけー!』と豆をブン投げられるのは理不尽ではないか。
鬼にだってそりゃあ良い鬼ぐらいはいるだろう。

鬼に生まれたばかりに村八分にされ
一生悪者扱いされて生きるなんてあまりにも世知辛い。
行き場のない怒り悲しみが豆とともに空を切る。

それを横目で傍観していた福たちは
『ふん、これが変えられぬ運命というやつだ』
と唾を吐き捨て人様に媚を売り始める。

しかし人間の中にも
『人間だって鬼だって中身が大切じゃないか!』
なんて言いだす都合のいい善人が現れるものの
『この偽善者め!』と豆を叩きつけられるのは目に見えている。

それはさておき
歳の数だけ豆を食べるという奇怪な風習を
2013年の今になっても恥じることなく続けている我々は
マジメというか素直というか、何とも憎めない民族だ。

毎年、お歳を召した女性方が
『もう歳の数だけ豆なんて食えるほど若くはないわ』
なんて自虐ネタを披露してらっしゃるが
『いやいや、まだまだ全然若いじゃないですかー』
という具合にステレオタイプなフォローを入れると
『ガキのあんたに何が分かるのよ!』
と憤慨されるわけである。

『もう私なんて歳だわ』と言ってる人ほど
『私はもうこんなに大人になったのよ』と
自分の成長を鑑みて優越感に浸っているだけにすぎない。

大人扱いしてもらえなかった子供時代の悔しさが
大人になって蘇ってきては歳の重なりに喜びを感じてしまうのだ。
それはきっと誰もが同じだろう。
20代そこらの若者が『あー俺ももう歳やな~』
なんて言っているのを見るとあまりに滑稽ではあるが。

成長とは歳を重ねることではなくて経験を重ねることである。
一丁前に歳だけ食って視野の狭い大人にはなりたくない。

さて、豆食ってる暇なんてない。
フライヤーを作らねば。
曲を作らねば。
詩を書かねば。
うぎぎ。