ロクデナシ人生の巻
2012年11月13日
何か一つを知れば、それが知識となり
知識が積み重なれば苦悶となり
苦悶を発せばそれが諍いとなり
巡り巡っては果てのないパラレルワールドのように
自分自身が境地に立たされてゆく。
多くを知ることこそが人生ならば
多くを知るたびに増えてゆく痛みもまた人生なのか。
何とも皮肉なものだ。
耳も目も口も持たぬ 道端の雑草のように
いっそ全てを塞いでしまえばどんなに楽だろう。
知らなければ苦悶することもなく
見なければ臆することもなく
言わなければ争うこともない。
なんて言いながらも
結局は面倒くさいことが好きなのである。
日銭を稼ぎながら金にならないことばかり追いかけて
取るに足りない幸せを拾い集めては
そんなロクデナシ人生に喜びを感じる変態ではあるが
我が人生に一片の悔いなしと死んでゆける自信は僅かばかりある。
いよいよ来年の春に発売!
