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ウッシーのコラム

こがらしの巻

2012年11月01日

どこかふっきれたかのように冬の風が舞い込んできた。
暫くその場で留まっていた秋の気配は
キンモクセイの気だるく甘い芳香とともに鉛色の空に吸い込まれてゆく。

どうしてだろうか。
掴みどころなく消え去ったはずの後悔の念が
この時期になると音も無く舞い戻ってきて
私の心臓をチクチクと刺してやまないのだ。

都合良く並べられた言葉に吐き気を覚えたり
色取り取りの優しさに目眩を感じたりで
可愛げのない人間を演じたまま
心の叫びに蓋をかぶせて生きているのかもしれない。

自分に素直に生きるのは難しい。
人間なんて誰もが多重人格だ。
本当の自分がいれば、それを押し殺そうとする自分もいる。
どの自分が本当の自分なのか分からず
先日話したカートコバーンのように乖離に苦しむ人は多いが
結局はどの自分も本当の自分なのである。

それを受け入れることが
自分に素直に生きるということなのだろうか。
生きるのは難しいものだ。

博労町の麦酒食堂にて