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ウッシーのコラム

枯山水の巻

2012年09月25日

日本には古来より
『物事は完成した時点から崩壊が始まる』
なんていう何とも惚れ惚れするような考え方がある。

それに伴い、日本には未完成のまま完成を迎えた建造物はいくつもある。
始まりは日光東照宮だと言われているが
その真相は誰も知る由もない。

何とも奥深いなぁと思うものは、やはり龍安寺の石庭だ。
枯山水としてあまりにも有名なこの石庭だが
ハッキリ言ってしまえば、ただ砂利と石が転がった庭である。
そんな砂利と石だけで、水を使わずに風景を表現するのが枯山水の極意なわけだが
一流の芸術家ならまだしも一般人が到底理解できる代物ではない。

石庭には15個の石が散らばっていて
どの角度から見ても14個しか見えないように造られている。
つまりこれが未完成という名の完成形態だ。
やはり昔の先人たちは狂っている。
そもそも考えている領域がぜんぜん違う。
ジジイになって死ぬ間際に、ようやく理解できそうな
そんなぶっ飛んだ世界観であることは間違いない。