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ウッシーのコラム

心のスキマ

2012年07月23日

一番好きな漫画は何ですか?って聞かれたら
間違いなく『笑ゥせぇるすまん』と答える。
それぐらい影響を受けた漫画である。

初めて読んだのは確か小学4年生の時だ。
骨折して通院していた病院の待合室に置いてあった。
当時、自分でも欲深いなぁと思うぐらい欲の強い少年だった気がする。
欲しいものは手に入れないと気が済まないタイプ。
そんな少年の前に突如現れた喪黒福造という男のせいで
私はしばらくトラウマを抱え込むほど恐怖に慄くことになる。

まず、当時の漫画の絶対的なセオリーは『ハッピーエンド』なわけだが
この『笑ゥせぇるすまん』に関してはセオリーなんて一切無視だ。
ハッピーエンドどころか、全話通して後味の悪い終わり方になっている。
これは斬新だ!と小学生ながらに舌を巻いた記憶がある。

話の大筋は簡単だ。
悩みや願望に頭を抱える現代人に喪黒福造がおいしい話を持ちかける。
欲さえ出さず約束を守れば願望が叶うのに、みんな欲を出して悲劇的な結末を迎えてしまう。
ドラえもんをブラックにした感じ。
しかしそれはただのブラックユーモアではなくて
リアルな社会の恐さを上手いこと表現している。
いっそのこと、小学校の教科書に載せてもいいんじゃないか。
PTAの連中が飛び上がるだろうけど。