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ウッシーのコラム

城崎での出会い

2012年05月25日

城崎温泉の川縁で物想いに耽っていると、一人の50歳前後の男性に声をかけられた。
『お兄さん、歌舞伎か何かやってらっしゃる?』
以前にもどこかで同じこと言われたような気がする。
こんなボンクラな歌舞伎役者がどこにいるのだ。
それはさて置き、その男性は東京で医者をやっている具合だった。
『いや~、久しぶりの休みでね~』
『本当は城崎なんて来るつもりはなかったんだけどね~?』
やっと取れた連休をなぜ城崎での療養に宛がったのか
どうしても僕に訊かせたい様だった。
しかし、話が長くなるのは目に見えている。
医者は既にタバコに火をつけ木のベンチに腰
を下ろしていた。
私は今、一人でのんびり物想いに耽っていたい気分なのだ。
正直、邪魔されたくない。
『東京から5時間かけて来たもんだから疲れてね~』
『でも城崎じゃなきゃ意味がないんだよね~』
うーむ、そこまでして私に訊いてもらいたいのか。
私も旅人の身、時間はたっぷりある。
よし、とことん付き合ってやろうじゃないか!
『ところで、なんで城崎温泉に来はったんですか?』
すると医者は
『ん?特に理由ないよ~』
チキショー!!このヤブ医者がー!!